響け、空に―
もし、すぐに私も校舎に戻っていたら、途中で孝と会って、こんなことにはならなくて…今頃一緒に帰ったかもしれない。
もともと告白の返事なんて明日でもよかったのに…
―――オマエガタカシヲコロシタンダ。オマエノセイデタカシハ―――
「あああああああ!!」
美咲さんの泣き叫ぶ声で遠のいていた意識が戻った。
この人を、こんなに悲しませているのは…
私だ
「す、すみません美咲さん!!私…私のせいで!!」
「笑美子ちゃん…?『私のせい』って?」