響け、空に―
「……いやいや!!嘘だろ!!なんだよ孝、エイプリルフールにはまだ早いぞ!!」
「そ、そうだよねー!!危ない危ない、騙されるところだったよー」
皆が我にかえり、それぞれがぎこちないながらも笑い始めた。
孝は静かに頭を上げ、ただ、悲しげに笑っていた。
孝のそんな表情を見て、悟ったらしく、次第に静かになっていった。
「……………ふざけんなよ!!最近になってやっと学校来たと思ったらあと三日って…
そんなの許さねぇ!!」
「でも真実だ。」
孝が一言だけ返す。
「ふざけんな…って言ってんだろうが。
俺はまだ、孝と遊びたい、話したい、くだらないことだってしてたい!!なのに…
なのに何であと三日とか言うんだよ!!」
一人が涙を流すと、皆も泣きだした。
「私だって孝と遊びたい。」
「俺だって…」
「あ、あたしも」
皆が泣く中、入江君が前に来た。孝の前に立つ。