響け、空に―
「あっ!!お前笑えよ!!じゃないと、ブサイクだぞ!!」


「もう一回言わせるつもり?余計な…」


「あーはいはい!!『余計なお世話』な!!

てかお前帰らなくて良いの?そろそろ七時半だけど…」


「えっ!?もうそんな時間!?帰らなきゃ!!」

急いで帰りの仕度をして孝の部屋から出ようとした。

「……孝!!」


「ん?」


「また明日ね!!」

そう言って階段を降りる。

美咲さんにあいさつをしてから、家に向かった。



家に着くと母がいた。

上等の着物を着ている。
< 22 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop