響け、空に―
「確かに高木が笑ったことはめでたいけど、今は授業中だぞ。ほら、高木も席に戻れ」

先生にうながされて、席に戻った。


皆はまだ、少しざわついている。


「いいかぁ〜?この問題は…」
先生が説明を言いかけたところでチャイムが鳴った。


「チャイムは鳴ったが説明は続けるぞ〜」


「ええー!?」


「『ええー!?』じゃない!!お前達のせいで時間をロスしたんだからな!!

いいかぁ?ここはこうして――。」

私の耳には、先生の説明が入ってこない。

私は笑えたことに興奮していた。


《やった!!笑えた!!孝に報告しようっと!!》

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