響け、空に―
「確かに…私は赤の他人です。だから美咲さんの方が孝のことはよくわかってる。それに、孝のことを愛してる。


でも…愛しすぎですよ。あと一ヶ月しかないなら、孝に好きなことをやらせてあげましょうよ。

本当に孝を愛しているのなら、自分がどうしたいかじゃなくて、孝はどうしたいか、でしょう?」


「でも…」


「孝にやりたいこと、今までにしたかったこと、やらせましょうよ!!」


「……………帰ってちょうだい」


「……明日、何も変化がなかったらまた来ますね。」

リビングを出て、孝の部屋に戻った。
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