響け、空に―
「あ、あんたに泣くところ見られたくない!!」


「へぇ〜。じゃあ泣かない代わりに明日も学校で笑えよ。」


「何それ…てか、何で私が…」


「あっ、じゃあ今ここで泣けよ!!」


「わかった!!わかったから!!………笑えばいいんでしょ。」

こうして私は、明日も笑う約束をしてしまった。


「じゃあ私そろそろ帰るね。

また…」


「『また明日』は言うな!!」

孝に言葉を…『また明日』をさえぎられた。


「え……?」


「俺は多分、もう長くない。勘だけどな…」


ほら、孝は勘が良すぎて、わかりたくないこともわかってしまうじゃない。

やっぱり孝は…自分の勘の良さに困ることになったじゃない―――。

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