響け、空に―
「いや!!」


「な、何ですって!?」


「いつもいつも指図ばかりしてきて………もううんざりなの!!」

父親も新聞から顔を上げる。


「私のことより自分達の関係を気にしたらどうなのよ!?

形だけの夫婦で、お互いに愛人作って!!

さっさと別れなさいよ!!


こんなの…こんなの…家族なんかじゃない!!」


「え、笑美子…?」


「だから…もう…私に指図しないでよ。」


今までの怒りが爆発した私は、そのまま家を飛び出した。
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