響け、空に―
孝がいた。
「うわぁ孝だ!!久しぶり〜」
皆がいっせいに孝の所へ集まった。
久しぶりに見た孝の制服姿は何だか眩しかった。
「おう!!皆久しぶり!!」
孝は満面の笑みで話している。
《何で…?》
心の中でつぶやいたはずの声が、外にもれていたかのように、孝は私に近づいてきて、小声で
「昨日の夜、お袋と話し合って決めたんだ。
タイムリミットまで、俺のやりたいことをやるって。」
と言った。
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