響け、空に―
「何だ……寝たかっただけか…」

少し残念だなと思ってしまったが、そんな思いはすぐに頭から追い出して、違うことを考えた。


そうしているうちに、何だか肩にかかる孝の重さが心地よくてうとうとしてきた。

































キーンコーンカーンコーン!!

チャイムの音で、いつの間にか寝てしまっていた私は目を覚ます。


「ん………。

……やっば!!五時間目、まるまる寝ちゃった!!孝やばいよ!!


孝!!孝ってば!!」

強く揺すっても孝は目を覚まさない。


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