響け、空に―
「………


まぁ、いっか!!

久しぶりに校内見学でもしよっと!!」


「どうぞご勝手に。私は帰るからね。」

自分の席に向かい、帰る準備をした。


「ええ〜!!一緒に行こうぜ〜笑美子ぉ!!」


「嫌だってば。」

後ろのロッカーから英語の教科書と古典を取り出してバッグにつめた。


バッグを肩にかけて、

「じゃあね」

と出ていこうとしたとき、不意に孝が


「俺、走って校内回ろうかな〜

それで倒れちゃっても発見されるのが遅かったらヤバイよな〜


もしかしたら階段の上り下りで疲れちゃうかもね。

誰か一緒にきてくれたらな〜」


ちらっと私の方を見てニヤニヤしている。


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