響け、空に―
「笑美ちゃん…」


「ん?」

私は顔を上げた。


「孝君のこと…好きなんだよ、それ。」


「へっ!?」


「だって胸が苦しくなるんでしょ?

それはもう好きなんだよ!!いやぁ〜笑美ちゃんがねぇ〜」


「ちょ、ちょっと待って!!

私が孝を好き…!?ないない!!ありえないって!!」


「……そうなの?

じゃあ私が孝君のこと狙ってもいいよね?」


「え……」

ズキン!!

また胸が痛くなった。


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