紅龍~キミと出逢えた奇跡~
誰?何て思っていると、その人が振り返った。
「はじめまして。空ちゃん…だよね?俺は嘉市由樹-カイチユキ-。よろしくね。」
「よろしく。」
由樹は、落ち着いた感じで優しいオーラが漂っている。
だけど、笑えてない。
顔は笑っているけど、目が笑ってない。
悲しそうに、笑うんだ。
「…由樹、笑いたくないんだったら笑わなくていい。だからその笑いやめて。」
はっきり由樹の目を見ていった。
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「…ぷっ!あは、あはははは!!!」