紅龍~キミと出逢えた奇跡~
暴走①-牙龍と炎楼-
あれから、数日がたった。
朝は迎えに来てくれて、放課後は倉庫に直行、そして家。というのがもう当たり前になっていた。
もちろん、土日もずっと倉庫。
そして今、あたしは陽と仲良くお笑い番組を見ている。
「……陽、そろそろ時間だ。」
「あー、もう?…じゃ、準備しよっと。」
「…陽?今日何かあるの?」
「あれ?…翔言ってないの?」
「……忘れてた。…空、今日暴走がある。同盟組んでる奴等も来るから、結構な数になる。……迷子になんなよ。」
最後だけ、なんか酷くないか?
って!!
「暴走??!!!」
「…あぁ。」
き、聞いてないぞ翔!
翔って何か、無口なのにマイペース…
ガチャ
いきなり部屋のドアが開いた。