紅龍~キミと出逢えた奇跡~
「……今下にいる。」
あぁ、そうなんだ。
「……なぁ、さっきから、俺のこと無視?」
「……あ。」
居たんだ。
「…その顔絶対忘れてただろー!!うわー!!グレてやる!!」
……もうグレてんじゃん。
「……棗うるさい。」
翔がほんとに迷惑そうに言うから、棗ってヤツが意地けて部屋の隅で体育座りをしていた。
「……ぷっ。」
この光景、面白い。
だって髪の毛金の不良が、体育座りしてるんだよ?!
爆笑もんだよ。