紅龍~キミと出逢えた奇跡~
「お前は車だからな。」
そう言って翔は何処かへ行ってしまった。
放置しないで~!
だってここは、下っ端くん達が集まってるところだよ?!
あたし、喧嘩売られるんじゃ…
「空さん!!」
「…え!な、何?!」
あたしは少し身構えて振り向いた。
うっ……何でそんなキラキラした目で見るの…
「空さん、さっきのかっこよかったです!!」
……は?
あたし、殴られるんじゃないの?
それから下っ端くん達の質問攻めが始まった。
「空さんは翔さんの女なんですか?!」
「違う!断じて違う!!」
「じゃあ、由樹さんですか?!」
「ちがーう!!あたしは誰の女でもないっ!!」
何でそうなるの?!
あたしは誰とも付き合ってない!
みんな大事な“仲間”!!