紅龍~キミと出逢えた奇跡~


「あのさー。」


「「「「「「「「何ですか?!」」」」」」」」

「…敬語、止めてくれない?」

「「「「「「「「無理です!!」」」」」」」」

「…ねぇ?…止めて、くれるよね?」


「「「「「「「「~~!/////」」」」」」」」




前、お兄ちゃんが言ってた。


『空。男に何か頼む時は目を少し潤ませて、上目遣いで甘く囁いてみろ。そうすれば効果覿面だぞ!』



って。



だから、今やってみたのに…


みんな、固まっちゃったじゃん!!



お兄ちゃんの嘘つき!!



きっとみんな気持ち悪すぎて固まってんだよ…




「……みんな、気持ち悪いならそう言ってよ…」




あたしは少しいじけてみた。




「え?!いやそんな…気持ち悪いだなんて…」




みんな、優しい…






((((((((やっべー……空さん絶対無自覚だ…))))))))



下っ端達の心が1つになった瞬間だった。









< 69 / 110 >

この作品をシェア

pagetop