紅龍~キミと出逢えた奇跡~
「あのさー。」
「「「「「「「「何ですか?!」」」」」」」」
「…敬語、止めてくれない?」
「「「「「「「「無理です!!」」」」」」」」
「…ねぇ?…止めて、くれるよね?」
「「「「「「「「~~!/////」」」」」」」」
前、お兄ちゃんが言ってた。
『空。男に何か頼む時は目を少し潤ませて、上目遣いで甘く囁いてみろ。そうすれば効果覿面だぞ!』
って。
だから、今やってみたのに…
みんな、固まっちゃったじゃん!!
お兄ちゃんの嘘つき!!
きっとみんな気持ち悪すぎて固まってんだよ…
「……みんな、気持ち悪いならそう言ってよ…」
あたしは少しいじけてみた。
「え?!いやそんな…気持ち悪いだなんて…」
みんな、優しい…
((((((((やっべー……空さん絶対無自覚だ…))))))))
下っ端達の心が1つになった瞬間だった。