紅龍~キミと出逢えた奇跡~
もしかしたら翔は、わざとあたしと下っ端くん達と話をさせたのかもしれない。
あたしがどうゆうヤツなのか、分かって貰うために。
翔ってやっぱり優しいね。
「翔っありがと。」
「フッ…何の事だよ。」
翔はあたしの気持ちが解ったかのように、綺麗に微笑んだ。
―――ドキッ
何、これ。
心臓がバクバクいって、翔に聞こえちゃいそう。
鼓動が高鳴って、顔が赤くなるのが分かった。
どうしてこんな、ドキドキしてんの。
この時にはまだ、この気持ちに気付いていなかったんだ…