紅龍~キミと出逢えた奇跡~


「…んな事より空。……下来いよ。」




下…?


何かあるの?


翔はあたしを見て微笑むと、バタンと部屋を出ていってしまった。


…取り敢えず、下へ行こうかな。



あたしはソファーから立ち上がり、部屋を出た。




シンとする廊下。


いつも煩いのに、今日に限ってめちゃくちゃ静か。



物音1つしない。



みんな、もう帰っちゃったのかな?




挨拶したかったのに…












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