紅龍~キミと出逢えた奇跡~


…でもさ。


いつも授業なんかサボってるのに、テストはやるってなんかおかしくない?



イクトに聞いてみたら。




「この学校はな。テストの点数さえ良ければ、出席日数足りなくても留年しねぇんだよ。だからみんな、テストだけは必死にやるんだよ。」




へぇ~…



あたしはちらっと近くにいたクラスメイトのノートを見てみた。




「…ここ、違う。」



「…えッ?!」




いきなり話し掛けたのが驚いたのか、バッとあたしの方へ向いた。




「ここはχに3を代入して―――……」





――――――――――――――――――――――――――――――――――………………


「あっ、分かった!!」




あれからついつい間違ってたところを教えてしまった。




「朝霧さんて頭いーんだな!」


「そんなことないよ。…ってか、空でいいよ。」



「マジ?!じゃあ、俺の事は健って呼んでな!」



「うん、よろしく。ケン」




友達1人GET♪



1時間目は、ずっとケンに勉強を教えていた。



するとケンの後ろに座っていた爽やかなクラスメイトが…




「あの、朝霧さん!」



「ん?」



「////お、俺にも勉強おしえてくれないかな?!」



「別にいーよ。」











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