紅龍~キミと出逢えた奇跡~
「そこ違う。」
「…うっ……」
「はぁー…陽、何回言ったら分かるのかな。」
「す、すみません……」
どうやら陽は問題を解くのに苦戦していて、由樹は教えるのに苦戦しているようだった。
しょうがないな…
「由樹、交代。」
「…空ちゃん…がんばれ。」
由樹が言うんだから、相当ヤバイのかな。
どれどれ、と陽のノートを見てみると。
……馬鹿、確定。
「陽、この問題わかる?」
「…分かんない…」
「ここはね、この公式を使うの。で、これをここに代入して……」