紅龍~キミと出逢えた奇跡~


「そこ違う。」


「…うっ……」


「はぁー…陽、何回言ったら分かるのかな。」


「す、すみません……」




どうやら陽は問題を解くのに苦戦していて、由樹は教えるのに苦戦しているようだった。



しょうがないな…




「由樹、交代。」


「…空ちゃん…がんばれ。」




由樹が言うんだから、相当ヤバイのかな。



どれどれ、と陽のノートを見てみると。



……馬鹿、確定。




「陽、この問題わかる?」


「…分かんない…」


「ここはね、この公式を使うの。で、これをここに代入して……」














< 93 / 110 >

この作品をシェア

pagetop