紅龍~キミと出逢えた奇跡~
「おう!バッチリだ!!」
そう言って可愛らしい笑顔を見せる陽。
あのさ、陽くん。大変喜んでるところ悪いんだけど。
「…この問題、小学校で習ったよね。」
あたしがそう言った瞬間、陽が固まった。
「おーい、生きてる~?」
陽の顔の前で手を振ってみるけど応答が無い。
…死んだ?
「陽~」
「……」
「陽くーん」
「……」
「陽ちゃーん」
「…んええぇぇ???!!!!!」
やっと動いた陽は、ぱっちりお目目をさらにこれでもかってほど目を見開いている。
…てか、反応おそっ
あたしは事実を言っただけだし。