紅龍~キミと出逢えた奇跡~
「……俺は小学生に負けたのか…?」
この世の終わりみたいな顔をする陽。
大袈裟だなー。
「…いや、空ちゃんそれは無いと思うよ。」
「…え…」
「…本来ならこの問題は、高2の問題だよ。」
えぇ。
でも確かにあたし小学生の時―――………って。
あたし、小学校行ってないじゃん!!
ずっとアメリカに居たじゃん!
「…そうかそうか…あたしアメリカ居たんじゃん…」
ついつい口に出して言ったら。
「「「「アメリカ??!!!」」」」
見事にハモった声が聞こえた。