紅龍~キミと出逢えた奇跡~

天才?



次の日、マンションを出たらナルとキョウがいた。




「うっす。」


「おはよう、空ちゃん。」


「…はよ。」


「…何か不機嫌?」


「空って朝ダメ?」


「……うん。」




あたしは朝は昔からずっと苦手で、機嫌が悪い。低血圧ってやつ。



しかも、今日は朝からあの面倒臭いテストがある。




昨日はずっと勉強を教えていたから、いつもより眠い。…疲れた。




「今日テストだな。」


「…うん。」




そういえば今まで気付かなかったけど、陽も同じ学校と言うことが分かった。


それが分かったのは、昨日。



今までなんで会わなかったんだろう。



陽が言うには、「俺滅多に学校行ってないから。」らしい。



だからあんなバカなのか。



…でも学校来ても授業らしい授業はやってないから同じか。












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