【COLORS②】僕の彼女はお姫様
「手がかりでもあるのですか!」
鶴丸の目は神の救いを求めるかのようだ。
「陸が言ってたことを思い出したの……あの水晶は私を守ってくれるって。ここに来る前、父上の言いなりには絶対にならないって決めて、城から飛び降りて墜落するとこだったでしょ」
「あ……そう言えば!確かにあのまま落ちていたら──」
二人の脳裏に恐怖が蘇る。
「私たちは間違いなく死んでいたわ。でもこうやって蒼空に会えて、生きている。これはきっとあの水晶が起こしてくれた奇跡としか考えられないわ!!蒼空に会えたのも偶然なんかじゃない、きっと陸が導いてくれたのよ」
「そして……力を使いきった水晶は消滅した──と。そういうことですね!姫さま!!」
「俺とゆずが出会うことが『運命』なのか……だとしたら?」
『運命の人』?!
「?」
「……ゆずは俺に大好きだと言ってくれた。正直嬉しかった、でもそれは俺が陸ってヤツに似てるからじゃないのか?」
俺は俺だ。
陸の代わりなんかにされてたまるか!!
もしゆずがそう思っているのだとしたら……
俺は彼女を好きなることはない。
鶴丸の目は神の救いを求めるかのようだ。
「陸が言ってたことを思い出したの……あの水晶は私を守ってくれるって。ここに来る前、父上の言いなりには絶対にならないって決めて、城から飛び降りて墜落するとこだったでしょ」
「あ……そう言えば!確かにあのまま落ちていたら──」
二人の脳裏に恐怖が蘇る。
「私たちは間違いなく死んでいたわ。でもこうやって蒼空に会えて、生きている。これはきっとあの水晶が起こしてくれた奇跡としか考えられないわ!!蒼空に会えたのも偶然なんかじゃない、きっと陸が導いてくれたのよ」
「そして……力を使いきった水晶は消滅した──と。そういうことですね!姫さま!!」
「俺とゆずが出会うことが『運命』なのか……だとしたら?」
『運命の人』?!
「?」
「……ゆずは俺に大好きだと言ってくれた。正直嬉しかった、でもそれは俺が陸ってヤツに似てるからじゃないのか?」
俺は俺だ。
陸の代わりなんかにされてたまるか!!
もしゆずがそう思っているのだとしたら……
俺は彼女を好きなることはない。