愛を知るまで離さない

図星を指された私は何も言えず、ただ先生が説教を諦めるのをジッと待った。



何も言わなければ諦めて授業を再開するはずと思いながら計画的に口を閉ざしたまま先生の顔も見ず机とにらめっこした。



ただ時間が過ぎるまで机だけを見ていた。



そんなとき、またもや先生は…


「放課後準備室に来なさい」



命令口調で淡々と話した。
そんな先生に戸惑いをあらわすものの、やっぱり机をずっと睨み続けた。



こうしていれば反省してるように見えるからだ。



反抗するんじゃなくて、話を聞くだけ。ただそれだけでどんな先生でも説教は短時間で済むから。



なのに…



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