最果ての月に吠える
最上階のスウィートルーム。





リューネに押されて入った部屋はほのかに花の香りがした。





オレを連れて一通り部屋を見てはしゃいだリューネはベッドルームにある天蓋(テンガイ)付きの大きなベッドに飛び込んだ。





リューネが好きなmoussyのデニムのミニスカートから淡いピンクのパンツが見えた。





「先輩、お腹空いたでしょ? ルームサービス取ろうか?」





「ああ。何か食べよう」





オレに微笑みを見せてリューネはメニューを広げる。





リューネ。





君はオレのために無理に明るく振る舞ってくれているんだね。





君には感謝をしてもしたりないよ。





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