最果ての月に吠える
トモエ。





君は今、何をしている?





君は今、何を考えている?





君は今、オレを愛している?





教えてくれ。





「リューネ。トモエはオレを愛していたんだろうか?」





「愛しているからこそ、トモエさんは離れていった。精神科医としてその判断は正しかったんだと思う」





リューネは友人として僕の手を握り言った。





「オレはトモエが傍にいてくれるなら何だってかまわない。精神科医だろうと悪魔だろうと」





シェイクスピアはこう言った。





大抵の友情は見せかけであり、大抵の恋は愚かさでしかない。





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