最果ての月に吠える
誰かを犠牲にしなければ生きていけない私の価値って何?





声が聞こえたのだって私の幻想。





名前も知らない心臓の持ち主に感謝と恐怖を同時に抱いていた自分自身への慰め。





夢の彼女が心臓の持ち主かどうかはわからない。





だけどきっと彼女は怒っていると思う。





今の私がしていることは彼女が虐待されていた時と変わりないから。





心はいつも別の場所にありながら体は何人もの男に抱かれている。





罪深い私は恨まれても仕方ないよね。





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