最果ての月に吠える
大江先輩もそうだったんだよね。





彼の感情はコドモの幼い恋心のように思っていた。





でも、恋をするのに幼いとか時間とか距離とか年の差とか関係ないよね。





相手を思う気持ちが愛なんだから。





ヒカル、私はアナタのことを友達として好きだし愛してる。





だから打ち明けるけど、大江先輩とセックスをしたんだ。





軽蔑してもいいよ。





でも、何人もの人としてきたことなのに先輩とのセックスはとても新鮮で優しさに溢れていた。





繊細な指に触れられるたびに私の中では罪悪感が数えきれないほど産まれていった。





自分のタカムラさんに会えない寂しさを埋めるために私は彼を利用した。





行き場を失った彼の愛情と欲求を。





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