最果ての月に吠える
出入口に一台のワンボックスが止まる。
私はヒカルの服を引っ張りそれを伝える。
「わかった。カズネは部屋で待っていて」
焦って出入口の鍵を開けようとがちゃがちゃ鳴らし入ってきた三十代くらいの女性は、私達に気付かず10mほど進んで立ち止まる。
「リューネ。隙をついて逃げるんだ」
ケータイトークを終えたヒカルが茂みから飛び出した。
ペンギンが私の手をすり抜けて彼の後を追う。
「奥寺さん!」
ヒカルが呼び掛けても彼女は一点を見つめ動かない。
私はヒカルの服を引っ張りそれを伝える。
「わかった。カズネは部屋で待っていて」
焦って出入口の鍵を開けようとがちゃがちゃ鳴らし入ってきた三十代くらいの女性は、私達に気付かず10mほど進んで立ち止まる。
「リューネ。隙をついて逃げるんだ」
ケータイトークを終えたヒカルが茂みから飛び出した。
ペンギンが私の手をすり抜けて彼の後を追う。
「奥寺さん!」
ヒカルが呼び掛けても彼女は一点を見つめ動かない。