最果ての月に吠える
不器用なのだ。





私も彼も。





「与えられた場所を窮屈だと思わなければそこに自由は存在する」





お互いの皮膚の下、肉の塊の中、骨に囲まれた内臓に、宿っているはずの心が見てみたいと思った。





でも、私のモノは赤黒い血液に塗れ、穢れている。





「ヒカル。私はアナタが思ってるようなオンナじゃない」





指に挟まっていたタバコは熱を失いフィルターだけが取り残された。





「リューネ。僕はただの動物好きなオトコだよ。精神科医じゃない。でも、君が何かを自由にすることで自分を癒しているのはわかる」





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