最果ての月に吠える
朝目覚めてトモエの笑顔があるとまだ夢の中なんじゃないかと思うほど、
「嬉しいよ」
「でもそんな心配はいらなかったみたいね。こっちへ来て。リューネさんが呼んでる」
トモエは窓辺に立ちカーテンを開けた。
見下ろす横顔に優しさが滲む。
その見つめるモノを見ようとベッドから抜け出し窓を開けた。
丘の斜面に建つ地下2階の窓から駐車場にいるリューネと黒いフレームのメガネの男が、フンボルトペンギンを連れていた。
「大江先輩! 見て!」
リューネがペンギンを抱き上げた。
「嬉しいよ」
「でもそんな心配はいらなかったみたいね。こっちへ来て。リューネさんが呼んでる」
トモエは窓辺に立ちカーテンを開けた。
見下ろす横顔に優しさが滲む。
その見つめるモノを見ようとベッドから抜け出し窓を開けた。
丘の斜面に建つ地下2階の窓から駐車場にいるリューネと黒いフレームのメガネの男が、フンボルトペンギンを連れていた。
「大江先輩! 見て!」
リューネがペンギンを抱き上げた。