最果ての月に吠える
僕がリューネにキスをするのを目撃して裏切られたと思い、森に発煙筒を投げて火を放ったカズネも、リューネの放つ流れに吸い寄せられたのだろう。





だからカズネにも心の平穏が訪れることを祈っている。





僕がそうしてあげられなかった代わりにリューネの傍で。





彼女なら君を救ってくれる。





どんなに深い地面の底からだって。





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