最果ての月に吠える
「どうかしたの?」





アイメイクが崩れたリューネが幼く見えた。





「美人のナースをナンパしてた」





だから少しからかってみたくなったんだ。





「メイク直しなよ。パンダちゃんになってるよ」





大人びた気配を放ち、人を寄せ付けない君がこんなにも無防備になっているなんて僕は信じられないよ。





そこまで安心できる存在なのか?





大江ヨシキという男は。





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