最果ての月に吠える
「でもオレは出ていけない。トモエと約束したんだ」
ヨシキが永遠に解けない意識のループへ迷い込んで僕を見つめた。
「だけど、トモエに会えなくなったんだ。ヒカル、どうすればいい?」
彼の瞳が苦しみを訴えていた。
それが君を苦しめる原因なんだね。
「どうしてトモエさんと会えないんだ?」
「結婚…するんだ。トモエはもう37歳だから」
彼は現実世界から掛け離れた場所に生息する絶滅危惧種だと思っていたが、周囲には否応なしに現実が存在し周りの僕も含めた人々はその現実にしか生きられない。
ヨシキが永遠に解けない意識のループへ迷い込んで僕を見つめた。
「だけど、トモエに会えなくなったんだ。ヒカル、どうすればいい?」
彼の瞳が苦しみを訴えていた。
それが君を苦しめる原因なんだね。
「どうしてトモエさんと会えないんだ?」
「結婚…するんだ。トモエはもう37歳だから」
彼は現実世界から掛け離れた場所に生息する絶滅危惧種だと思っていたが、周囲には否応なしに現実が存在し周りの僕も含めた人々はその現実にしか生きられない。