最果ての月に吠える
僕には想像もできないよ。





それがどれだけ辛いモノなのか。





「オレは出ていけない。トモエと約束したんだ」





精神もコドモのようだった。





約束に固執し過ぎている。





「だったらなぜ飛び降りた?」





「空を飛べばトモエが帰ってくる、トモエの傍へ飛んで行ける」





戸惑い、迷い、恐怖が彼の意識を乱していた。





それが伝わり僕は苛立つ。





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