好きを贈るよ


笑った顔がまた格好いいなぁ、だなんて思っているうちに彼は行ってしまおうとするのでわたしは慌て声をかけた。

「あの!ありがとうございました」

するとその人は頭を掻いてはにかんだ。

その顔はやっぱり格好良かくて名前もわからないけどわたしの心は奪われてしまった。

そう言えばドキドキしっぱなしで気にする暇も無かったが彼は制服を来ていなかった。

もしや先生なのだろうか。

意味もなく走って来てしまった三年生の教室前から二年生の自分の教室に向かいながら彼を思うのだった。


< 6 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop