ねえ…微香性恋愛、しよ？

－私はすぐに、はじめに監禁されていた部屋に戻って、中から鍵をかけたわ。－

「おい、出てこい、ましろ！俺は本気で怒るぞ！痛い目に遭わされたいのか！


ましろましろましろましろましろましろましろましろましろ！」

－目の前からあの不気味に微笑む仮面が消えて、純粋にそのおじさんの怒りだけが、私の名前と共にドアにドンドンと叩きつけられるのを聞いて、ようやくまともな精神状態に、つまりは、七歳の少女らしい感情が爆発したわ。－


「うわーん、うわーん。パパー！ママァー！」

「!!?ましろ！


…お、おじちゃんが悪かった！いきなり、あんな事をすると、誰だって驚くよねぇ～。
ごめんなちゃい、ごめんなちゃい、ううう…
おじちゃんと、仲直りしてよ、ごめんなちゃい、ごめんなちゃい。ましろちゃん、ごめんなちゃい。」

「ヒッ！」

－私はそのおじさんが繰り返し言葉に出す、「ごめんなちゃい」と言う言葉が、何か呪いの言葉の様に聞こえてきて、恐ろしさの余り、ベッドの中に潜り込んだわ。