意地悪てぃーちゃー
第1章

3年目の必然

桜舞う4月。
うちは中3になりました。


中学生活最後のクラス替え。
うちはワクワクしながら、自分の名前を探した。


・・・・・・


・・・最悪。


「なんでまた先生が担任なん。」


うちは、目の前でニヤけてる井澤に向かって言った。
そう…3年間同じ担任。
最悪としか言いようがない。


「心は素直ちゃうなぁ。本間はうれしいやろ。」


「きもっ。」


はぁ…。
毎回毎回、もう井澤の顔も見飽きた。


「心は本間冷たいな。ってかツンデレやな。もう1個発表あんねんけど、聞きたい?」


「はいはい。どうしたん?」


絶対いいことじゃない…。
うちは、井澤の顔を見てそう思った。
< 1 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop