意地悪てぃーちゃー
高橋とも、中学入学してからの付き合いやった。


高橋は、1年からずっと英語の教科担任やった。
普通に仲も良かったし、生徒会なってからは一気にもっと仲良くなった。


挨拶の仕方も、高橋に教えてもらった。
いつの間にか、うちは高橋に惹かれてた。
信用できる井澤にだけは、全部話してた。


ある日、いつものように2人で居残り作業してた時やった。


「なぁ心?お前、井澤のこと好きなんか?」


「はぁ?高橋ちゃん、冗談きついわ~。あんなん論外。」


突然すぎて、うちはビックリしながらも笑っていた。

好きなんは高橋ちゃんやのになぁ…。


「へぇ。でも、仲ええやろ?俺、ちょっと羨ましいねんからな~」


「そりゃ2年連続で担任やからなぁ。ってか、高橋ちゃんとも仲良いがな。なんか、調子狂うなぁ。」


うちはいつもの笑顔を、高橋ちゃんに向けた。
でも、高橋ちゃんの表情はいつもよりも固かった。
< 10 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop