意地悪てぃーちゃー

打ち上げ

あのあとすぐに熱は下がって、今日は打ち上げの日。


うちは用意して集合場所の学校まで、チャリを飛ばした。


学校に着くと、ちらほらクラスの子が来てた。
そこには荒木ちゃんも来てた。


荒木ちゃんはうちに気付くと、ゆっくり近付いて来た。


「よっ。熱出し娘。体調大丈夫なんか~?」


「熱出し娘ちゃうし。寝たら治った~。」


「よかったな~。井澤先生が、ごっつい心配してたわ。ありゃ異常やな。」


へぇ~
てか荒木ちゃん、異常って…。
でもうれしいかも。


「ふーん。井澤とか元から異常やん。」


「そんなん言うて~。がっつり顔ニヤけてますよ。よかったなぁ。」


げっ・・・・・・
顔ニヤけてた?
全然無意識やった。


「ニヤけてません。荒木ちゃんこそ、ニヤけ過ぎて変態にしか見えへんで。」


「うわ~変態とかショックやわ。変態ちゃうし。北沢なんて、井澤先生のおんぶで真っ赤なってたくせに。」


はっ?
なんでおんぶの事知ってんの…。
< 124 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop