意地悪てぃーちゃー
「なんちゅう顔してんねん。なんで俺が知ってんねんって顔やなぁ。」


うわっ…
荒木ちゃんまで、井澤と同じ事言い出した。
そんな顔にでてるんかなぁ?


「なんで知ってるん?てか、そんな顔にでてる?」


「出てるな。俺が知ってんのは、見てたからやで。」


げっ・・・・・・
最悪過ぎるよ。

見られてたなんて…



「盗み見とか趣味悪っ。てかニヤニヤするのやめて下さーい。」


「はいはい。二人とも顔真っ赤にしてて可愛かったわ~。ニヤニヤしてへんし。あっ井澤先生や。」


荒木ちゃんの指差す方を見ると、井澤が歩いて来てた。


井澤はうちと荒木ちゃんを見つけると、こっちに向かって歩いて来た。


「よっ。体調大丈夫か~?」


「大丈夫やで。寝たら治った~。ご迷惑おかけしました。」


井澤は安心したように、優しく微笑んだ。


「良かったなぁ。もう無理すんなよ?」


井澤はうちの頭をポンポンとした。

うちの心臓がうるさく鳴り始めた。
なんか優し過ぎるやろーーーーーっ。
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