意地悪てぃーちゃー
そうこうしてる間に、うちの家の前に着いた。


「送ってくれてありがとう。」


「おう。夜更かしすんなよ~。明日、遅刻せんようにな。おやすみ。」


井澤はそのまま帰って行った。


井澤は一体、何を言いかけたんやろう…?



自分の部屋に着いた瞬間、うちの携帯が鳴った。

荒木ちゃんや~。
そう言えばなんか言うてたな。


《もしもーし。荒木ちゃん?話しって何?》


《あっもしもし。体育大会の時、高橋先生来てたやろ?高橋先生の話や。》


荒木ちゃん…
高橋とはなしたんや。


《で?高橋先生が今さら何?》


《北沢の事ごっつい心配してたわ~。伝言預かってんねんけど、聞くか?》


そもそもなんで荒木ちゃなん?
高橋ちゃんの考えてる事、全くわからへん。


《聞きたくない。まず、なんで荒木ちゃんなん?いつも井澤に伝言頼むのに…》


《んっ?あの二人、喧嘩してん。やからや…。》



はっ?
喧嘩したって…



《それ詳しく聞かせて。》
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