意地悪てぃーちゃー
しばらくして、うちの涙は落ち着いた。


「心…一人で抱え込むな。そんな姿見たない。」


「先生?ごめん。ありがとう。」


ゆっくり笑顔を作って、井澤を見た。

やっぱり井澤のそう言う所が、大好きです…。


「…高橋か?一体、何があったんや?」


「うん…。


高橋ちゃん振ってきた。

でもうちは、高橋ちゃんに教師失格まで言わせてしまった…。

もうわからへんよ…。」



うちの思考回路は、パンク寸前やった…。
何もかもわからへん。


「…………心。

高橋の事なんか、早く忘れろよ。


なんも気にするな。
心は心の思うがまま突っ走れ。」



「先生…。

ありがとう。
わざわざごめんな。」


井澤はいつになく真剣な表情で、うちを見ていた。


「俺は…………………


やっぱなんも無い。

心も泣き止んだし帰るか。
てか、飯食ったか?」


「言いかけやめてや~。気になるやん。

まだ~。
先生一緒に食べよ?」


「気にしとけ。俺の事ずっと考えとけ~。

しゃーないなぁ。
何食いたい?」



井澤は何が言いたいん?
最近、言いかけてやめんの多いよな~…。
気になるやん。
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