意地悪てぃーちゃー
結局ファーストフードのドライブスルーを買って貰って、車の中で食べてた。


いつもと変わらん話して、笑ってた。


食べ終わると、二人でシートを倒してゆっくりしてた。


「なぁ心…。お前は、好きな人出来たか?」


「いきなりやな~。出来たっちゃ出来たよ。先生こそどうなん?」


井澤の恋ばなご無沙汰やな~。
どうなったんやろ?


「そうかぁ。よかったな…。付き合ったら、報告しろよ~。俺はな、何も無いわ。まぁ失恋しかけやけどな。」


「はいはい。なんで?てか告ったん?」



失恋しかけか~。
なんでこうも、ニヤけてしまうんやろ…?

最低やん。自分。


「んっ?告ってない。立場的にそれはマズいかな…。俺の好きな人に、最近好きな人出来たみたいやわ~。」


「立場って?そんなん関係無いって。先生が振り向かしたらええやん。」


うちのココロとは真逆の事を、井澤に言っていた。


「ありがとう。まぁ鈍感やからな~。俺の事とか、たぶん眼中無いんちゃうかな…。」


井澤にそんな表情をさせる人は、どんな人なんやろう?

その人の話する時、すごい切なそうやけど優しい笑顔してる…。


うちは井澤の好きな人が、羨ましいな…。
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