意地悪てぃーちゃー
荒木ちゃんと話してても、内容が頭に入って来うへん。


「井澤先生~。しっかりして下さいよ。」


「えっあぁ…ごめんごめん。で、何やったっけ?」


「井澤先生…


もしかして高橋先生との事、気にしてます?」


あぁ…
荒木ちゃんには、全部見透かされてる気がした。


俺はどうするべきなんやろう…?

高橋はまだ心が好き…
その事で、高橋と喧嘩になった。

アイツは心の苦しみなんて、わかってない。
俺は近くで心を見てきたから、今まで通りってワケにはいかん…。


でもそれは俺の気持ち。
心は一体………?


「はぁ…難しく考えですよ。井澤先生は、もっと自分の気持ち優先して下さいよ。」


荒木ちゃんが、めっちゃ格好良く見えた。
でも俺は……………



「荒木ちゃん…俺には出来ひん。アイツの担任やからな。俺の気持ちは封印せなアカンな。」


「井澤先生!!

そろそろ怒りますよ?何言ってるんですか。そんなんやと、誰かに盗られますよ?」


荒木ちゃんのコトバは、痛いぐらい俺のココロに刺さった。

俺は心が幸せなら、笑ってられるならそれでいい。
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