意地悪てぃーちゃー

任期終了

あれから時間だけはどんどん過ぎて、文化祭も成功して生徒会の任期の終了が近付いてきた。


任期の終了が近付いて来ると、やっぱ寂しいな。


今日は定例会の日。
最後の総会についての話し合いらしい。


「もうちょいで総会や。でな俺考えてんけど、今まで最後は中央委員だけがスピーチやったけど、今回は全員にスピーチして貰う。」


『はぁーーーーーっ?』



井澤の提案に、みんな大ブーイング。
うちはどっちみち、喋らなアカンしどうでもいい。


「お前等な、最後ぐらい感謝の気持ち伝えろ。とりあえず、次の定例会の時に原稿提出な。原稿はこの紙に書いて。」


そう言って、井澤は原稿用紙を配った。
感謝の気持ちか~…


「あっほんでお前等の任期、終業式まであるからな~。わかってるか?んじゃ今日は解散。原稿忘れんなよ~。」


うちはカバンに原稿用紙を入れて、帰る用意を進めていた。


「心~。あのさ、お願いあんねんけど…。」


「何?なんか企んでるやろ?」


井澤の頼み事は、絶対なんか裏がある。
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