意地悪てぃーちゃー
「心ちゃん、人聞き悪いな~。ちょこっと、印刷の作業手伝ってくれん?」


「印刷ぐらい一人で出来るやん。嫌。」


絶対ちょこっとじゃない。
膨大な量の印刷や。

これは帰るべき…?


「あっ…帰ろとか思ってない?

心には切る作業をして欲しいねん。
生徒会に関係ある事やし…頼む。」


げっ…バレてる。
切る作業のが、印刷より面倒くさくないか?
生徒会に関係あるって…


「なんの印刷なん?」


「選挙の投票用紙かな?」


よしっ…帰ろう。
絶対時間掛かる。


「待て待て待て。

ジュース1本でどうや?
すぐやから頼む。」


「…ったく。しゃーなしな。

ちょっとだけやで。」


結局うちは井澤に負けて、手伝う事にした。
だいたいうちも受験生やねんけどなぁ…。


「ありがとう。早速、印刷室行くか。」


「はーい。」


うちと井澤は生徒会室を後にして、印刷室に向かった。
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