意地悪てぃーちゃー
「逃がすか。素直にごめんなさいは?」


「ごめんなさい…」


って、うちは幼稚園児かっ。
なんか調子狂うなぁ…


「よろしい。でも、嘘ついたから補習増やしたんねん。」


えっ…

補習ーーーーーーっ?!


「なんで補習?うち引っ掛かってるん?」


「当たり前やん。ようあの点数でそんなん言えるなぁ。」


げっ………………
確かに悪かったよ…。

でも補習に引っ掛かるとは思って無かった…。


「おーい。心~。
そんなうれしいか?
とりあえず、教室戻んぞ~。走れ。」


井澤に手首を掴まれたまま、うちは引っ張られるように走った。


うちは今の状況より、補習の事で頭ん中がいっぱいやった。



そして突然、掴まれてた手首が離された。
気が付くと教室の近くやった。


「んっ?教室まで手引っ張って欲しいんか~?」


「いらん。先生のバーカ。」


うちはそのままダッシュで、教室に入った。


うちが教室に戻ってすぐに、井澤も教室に入って来た。


そりゃそうやな。
すぐそこに居ったわけやし…。
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