意地悪てぃーちゃー
「んでやな、この成績はどういうこっちゃ?」


「えっ…いや…行事…?」


うん…行事やな。
勉強後回しにして、行事優先してきたもんなぁ…。


「心が行事頑張ってたのは認める。それに、ようやったと思う。でもな、さすがにこれは低すぎるわ。推薦は評定も大事やからなぁ…。」


「マジで?どうしよ…先生。推薦落ちるんちゃん?」


もっと真面目に頑張るべきやった…。
あぁー失敗した~。


「んー評定だけやと厳しいな…。作文と面接でどんだけ出来るかやな。」


「そっかー。作文も苦手やねんけど…。それに私立の勉強もしなアカンよなぁ。先生~どうしよ…。」


「せやなぁ。作文は3学期なったら、国語科の先生が補修する言うてたからそれ参加し。で、冬休みの補修は絶対参加な。勉強ばっかになってまうけど、頑張れるか?」


今までサボって来たもんな…。
いくら生徒会って言うても、やってる子はやってた。
ここで負けてたまるか。


「うん。頑張る。先生も数学とか教えてくれる?」


「当たり前や。なんでも教えたるわ。学校開いてない日でも、連絡くれたらええから。受験まで、頑張ろか。」


井澤は笑顔で、うちの頭をクシャクシャってした。
よっし・・・
絶対サクラ咲かすし!!


「おっし。んじゃ話し合い終了。」


「はーい。ありがとうございました。」


うちは足に掛けてた井澤のジャージを持って立ち上がろうとした。
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